ポッドキャストは、現在ではいたるところで利用されていますが、Rob Wilson氏が『Welcome to Night Vale』というオーディオドラマ用のロゴ作成を依頼された2011年には、まだ若干珍しいものでした。
「当時の私は、ポッドキャストが何なのかも知りませんでした。まだ比較的新しく、デジタル面の制約もありました。正方形にして、タイトルを付ける必要もあるのに、サイズは爪くらいの大きさしかありません。不可能に思えました」とWilson氏は言います。
Night Valeと、そのポッドキャストネットワークのNight Vale Presents(NVP)はその後、大きな影響力をもつようになり、Wilson氏のデザインは書籍やグッズ、さらにはタトゥーにも使用されました。同氏がNight Valeのクリエイターとチームを組み、共同で作業を進める中で、小さな正方形のデザインに大きな効果があることがわかってきたのです。
これまでにNVPのロゴを8つデザインしているWilson氏は、まずスケッチブックにアイデアを書き留めてから、その中で最も良いものをIllustratorに取り込み、マウスを使用して描画します。「NVPのポッドキャストアイコン用に作成したベクターイラストは、デザインの良さが引き立ち、とても効果的です」と同氏は言います。